所得税

所得税㉑「収入の帰属年度」

ここから話はがらりと変わります。ここからは所得計算に共通して用いられるルールを説明します。所得税の計算は、一年間を単位として計算します。そのためある所得が「いつの期間の所得か」ということが問題となります。そして、現行所得税法が、基本的に収入...
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所得税⑳「一時所得~競馬の当せん金事件~」

10種類の所得の最後になります。「一時所得」です。「一時所得」のイメージを簡単に言うと「臨時的で一度きりの収入」といったところです。一時所得として、賞金や競馬などのギャンブルの高額当選金、拾得物の所有権を取得する場合などがあたります。この記...
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所得税⑲「雑所得」

雑所得は、他の9種類のどの所得にも該当しない所得を言います(所得税法35条1項)。つまり、何らかの所得があったけど、9種類の所得のいずれにも当てはまらない場合に最後の受け皿として用意されている所得ということです。ここで雑所得の位置付けを確認...
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所得税⑱「事業所得② 総収入金額と必要経費の特則」

今回は事業所得の2回目です。まずは、話の前提として、事業所得の計算式を示します。「事業所得=総収入金額-必要経費」このように、事業所得は「総収入金額」と「必要経費」で構成されます。そして「総収入金額」や「必要経費」の範囲もぼやけていて分かり...
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所得税⑰「事業所得① 他の所得との区分」

この回から事業所得を解説します。事業所得は他の所得と隣接する所が多く、事業所得なのかそうでないのかの区別が難しい所得です。この記事では主に事業所得と他の所得を区分する判断基準を見ます。まず初めに、事業所得の位置付けを確認します。図から分かる...
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所得税⑯「不動産所得」

ここでは、不動産所得を見ます。まずは図によって不動産所得の位置付けを確認します。図から分かるように不動産所得は総合課税の対象となります。不動産所得とは、「不動産等の貸付による所得」のことです。しかし、すべての「不動産等の貸付による所得」が不...
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所得税⑮「退職所得」

ここでは、退職所得について説明します。退職金は、給与と同じく労働の対価として受け取るお金です。所得税法では、労働の対価として受け取るお金を、給与と退職金に分けて別々に課税します。そして退職所得は給与所得より税金面で優遇されています。この記事...
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所得税⑭「給与所得② 給与所得の計算方法」

給与所得の計算方法については、所得税③「源泉徴収と年末調整」で一度見ました。ここでは、給与所得の計算方法などについて、再度詳しく見ていきたいと思います。まずは位置付けの確認です。下図のように、給与所得は10種類の所得のうちの1つです。給与所...
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所得税⑬「給与所得① 判断基準と追加的給付について」

以前においても給与所得については少し確認しました。ここから数回は、給与所得についてもう少し深掘りして説明したいと思います。最初に給与所得の位置付けの確認をしておきます。図から分かるとおり、給与所得は総合課税の対象となり、他の所得と合算して所...
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所得税⑫「譲渡所得④ 無償譲渡と譲渡所得課税」

譲渡所得①~③においては、有償譲渡を前提に譲渡所得を見てきました。それでは、無償譲渡が行われた場合、譲渡所得はどのようになるのでしょうか。この記事では、無償譲渡が行われた場合の譲渡所得課税について説明します。無償譲渡が行われた場合の譲渡所得...