話の本質を把握・理解する方法

本日総裁選があり、次期総理大臣が決定することになります。そしてその総裁選に立候補している人たちと中田敦彦さんがYouTubeで対談をしていました。

その対談を視聴していて気付いたことがありました。

あっちゃんが「ずばりこれが本質だ」と言えるするどい問いを投げかけます。候補者の答えは最初こそ質問に沿っているように見えても、気づけば細かい話や周辺の話題にそれていく傾向がありました。そこであっちゃんが柔らかく「今お聞きしているのは○○です。この点について答えていただけますか?」と軌道修正を入れるのです。すると、自分自身も「確かに今の話は本題からそれていたんだ」と気づかされます。あっちゃんが指摘するまで流れで話を聞いてしまっていて、話の本質を見失っていたことに気付きました。

このやりとりを通して、「話の本質を捉えて、そこから外れないように進めること」がいかに大事かを学んだ気がしました。そうすることで会話は有意義になり、無駄なく効率よく進んでいきます。

何らかの対談動画を見るときも、また自分自身が人と対談するときも、このことを意識すれば、話の本質を捉えることができると思いました。

今回はこの自分の「気付き」を感覚として残すためにブログを書いてみたいと思います。後で読み返したときに「そうそう、あのとき感じたことだ」と思い出せるように。

対談を視聴する場合に話の本質を把握するための方法

それでは対談を視聴する場合に、その対談における話の本質を把握するために自分ができることは何なのか?、その方法を考えてみました。

対談の本質を把握するための方法

1、質問者の重要な問いを把握し理解する

対談では、質問者はさまざまな問いを投げかけます。中には本質とはあまり関係のないものもあれば、質問者が特に重要だと考えている問いもあります。

大切なのは、その中から「肝となる重要な質問」を見極め、その問いがどのような意図で発せられているのかを理解することです。

一方で、重要でない質問については深追いせず、軽く聞き流す程度で十分です。そして
肝となる重要な質問を聞き逃さないために集中して視聴する必要があります

2、回答者が本質的な質問に答えているかを確認する

質問を受けた側が「肝となる重要な質問」の意図を理解し、ストレートに答えている回答を見極めます。

細かい話やそれた話、重要でない問いに対する回答は聞き流す程度でいいです。

視聴者として、この1、2、を把握できれば「対談の本質を理解できた」と言ってもいいと思います。

一番重要なのは「質問者の問いが本質的かどうか」を見極めることです。これを見極めることができなければ、「あまり本質的でない問いに対する、あまり本質的でない回答を把握する」という非効率なことを行ってしまう恐れがあります。

実際に自分ができる工夫

人が話したことをいつまでも記憶しておける、「1」の内容だけで「10」理解できるとかいう頭の持ち主であれば必要ないかもしれませんが、自分はそうではないのでそんな自分でもできる工夫を考えてみました。

・事前に基礎知識を学んでおく・・・事前に基礎知識があれば、対談の内容も理解しやすいですし、重要な部分も分かります。

・質問者の重要な問いとその問いの意図をメモする・・・重要な問いを聞き逃さないように集中して視聴します。

・対談中は必要に応じてメモを見返す・・・重要な質問がなされた後に対談が本線からそれて脱線しても、メモを見返せば本線を見失わずに済みます。

・回答者が本質的な質問に対してストレートに答えた瞬間を見逃さない・・・そのためにメモを片手に集中して回答者の話を聞く必要があります。

このような姿勢で対談を視聴すれば、枝葉末節に惑わされず、対談の本質を理解できるのではないでしょうか。

自身が対談の当事者となった場合に話の本質を把握・理解しながら話を進める方法

それではいざ自分が対談の当事者となった場合、話の本質を把握・理解しながら話を進めるにはどうすればいいのでしょうか。

自分が対談の当事者となった場合、「質問者である場合」と「回答者である場合」のいずれかになります。

そこでこの2つの立場に分けて考えていきたいと思います。

自分が質問者である場合

事前に対談の基礎知識を学んでおく

・「重要な問い」を対談前にあらかじめメモとして用意しておく

・その問いはできるだけ分かりやすくストレートに伝える

・相手の答えを聞いている最中も、「自分はいま何を問うているのか?」を忘れないように、用意したメモを見返す。

・もし話がそれてしまったら、「私が聞きたいのは〇〇です」と柔らかく伝えて軌道修正し、本質的な答えを引き出す。

自分が回答者である場合

・相手の問いについてそれが「重要な問い」なのか「重要でない問い」なのかを選別する

・「重要な問い」はメモしておく。そして相手が知りたいことを、できるだけわかりやすくストレートに答える。

・「重要でない問い」は軽く答えておく。

このような対談ができれば、枝葉に流されずに、本質的なやりとりが可能です。

このようなやりとりは仕事の場面でも大いに役立ち、そして自分にとっても相手にとっても有意義な時間となります。

さらに、自分自身「本質を外さずに話せる人」として自信にもつながるのではないかと思います。

この方法は特別な能力がなくても、ちょっとした努力と集中力でできることなので、自分の身に付けたいと思いました。

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