所得税

所得税㊻「合法性の原則」

今回は租税法律主義の内容の一つとされている「合法性の原則」を解説します。その前にここでもう一度「租税法律主義」と「租税公平主義」を軽く復習します。「租税法律主義」は憲法上の原則です。租税法律主義は「租税を国民に受容できるようにするためのルー...
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所得税㊺「租税公平主義」

租税法律主義は租税に関する憲法上の原則です。租税に関する憲法上の原則は租税法律主義だけでなく、憲法14条1項から導かれる「租税公平主義」があります。日本国憲法14条1項は「国民は法律の下において平等である」ことを定めたものであり、租税法も法...
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所得税㊹「遡及立法禁止原則」

今回も憲法の基本原則である租税法律主義の内容を見ます。前回は租税法律主義の内容の2つ「課税要件法定主義と課税要件明確主義」を確認しました。租税法律主義は「国民に受容される租税法を立法するためのルール」であり、租税法律主義というルールにしたが...
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所得税㊸「課税要件法定主義、課税要件明確主義」

今回から租税法律主義の中身を見ます。前回の所得税㊷「租税法律主義」で、租税法律主義の内容として「課税要件法定主義、課税要件明確主義、合法性の原則など」があると紹介しました。今回はこのうち「課税要件法定主義、課税要件明確主義」の2つを確認しま...
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所得税㊷「租税法律主義」

「租税法律主義」は所得税法のみならず、租税法全般に関わる話です。したがって、今回や次回以降は所得税法から離れた、租税法全般に関わる話をします。この「租税法律主義」は憲法上の原則です(日本国憲法30条、84条参照)。日本国憲法は日本の法律の頂...
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所得税㊶「源泉徴収制度」

源泉徴収制度で真っ先に思いつくのが、給与所得者の給料に係る源泉徴収制度だと思います。会社が従業員に給料を支払う場合、従業員の所得税などを天引きして給料を支払い、会社はその天引きした所得税などを従業員に代わって国に納めます。これが源泉徴収制度...
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所得税㊵「青色申告制度、青色承認取消処分、青色申告に対する更正処分について」

この記事は、青色申告を中心に見ていきます。内容は、青色申告制度の趣旨やその内容・特典のほか、青色申告の承認が取り消された場合の話、青色申告に対する更正処分を行うときの話などです。とても深い話もあり、分かりずらいところもあるかもしれませんが、...
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所得税㊴「課税処分の除斥期間と推計課税について」

税務調査が終了すると、その結果に基づき、必要に応じて、課税庁による更正処分や決定処分などの第2次税額確定権限が発動されます。この課税庁による更正処分や決定処分ができる期間は定められており、その期間のことを「除斥期間」といいます。今回はこの「...
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所得税法㊳「税務調査」

今回は「税務調査」を詳しく見ます。税務調査は、事業者にとって避けたいと感じる、不快感や緊張感を抱くイベントであると思います。このような負の感情を持ってしまう原因のひとつは「よく分からない」ということだと思います。したがって、税務調査の仕組み...
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所得税法㊲「更正の請求②」

更正の請求は2つに分類します。ひとつは「通常の更正の請求」です。これは前回の所得税法㊱「更正の請求①」で解説しました。もうひとつが「後発的理由による更正の請求」です。今回はこの更正の請求を解説します。「通常の更正の請求」と「後発的理由による...